サイエンスカフェ水戸

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茨城県水戸市のサイエンスカフェです

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第2回の開催理由など

震災による中止や、別企画をはさんだ上で、ようやく活動再開となりましたサイエンスカフェ水戸です。

昨年5月にぐるんぱさんにて「放射能•放射線」のお話を“私が”させていただいた後も、いろいろありました。そのあたりについては、私の個人ブログやtwitterで書いてきたとおりですし、昨年末にはまとめたものを「科学ボランティア研究大会」でもお話させていただきました。

年が変わり、それまで他のサイエンスカフェを見たり、何がみなさんに必要なのか(みなさんが欲しいこと、そして、こんな時だからこそみなさんに考えてほしいこと)を考えてきたこともあり、いくつかアイディアも出てきました。その中から、みなさまからの後押しもあって実現したのが、田内さんをサイエンスカフェにお迎えするという企画です。

原発事故以降、私たちもずいぶんと、Sv(シーベルト)やBq(ベクレル)といった単位に、ある意味慣れてきました。新聞やテレビ、講演会や資料、そしてネットの記事や書き込みから多かれ少なかれ情報を得て、イメージがつかめてきた方も多いでしょう。

ただし、やはりわからないことは多いです。書いてあることは正反対のこともあります。そして、不安も残ります。中でも一番の心配が、放射線の人体への影響、なのではないでしょうか。

では、なぜ、放射線に当たるとがんになると言われるのでしょうか? その時、体の中では何がおこっているのでしょうか? 壊れた遺伝子の修復機能があるとは言いますが、具体的には何をしていて、どの程度までなら間に合って、どのくらいだと間に合わないのでしょうか?

田内さんの専門は、生物です。事故以来、各地の講演会に招かれ、放射線の基本についてお話されてきましたが、この機会に、ご専門の人間への影響についておうかがいできればと考えました。

もちろん、これまでにされてきたたくさんの講演会にて、不安を抱えた方々とも接点があったかと思います。その時に聞かれた、みなさんの不安に思っていることは何なのか、参加者の方が田内さんのお話を聞いてどんな反応があったのか、についてもお聞きしてみたいと思います。

田内さんのホームページは、こちらです。
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# by cafesci_mito | 2012-03-09 14:38 | 第2回 放射線と人間の体
サイエンスカフェ水戸、久しぶりの企画になります。


日時 :2012年3月13日(火) 10:00~12:00
場所 :Cafe&Gallery Gurunpa(ぐるんぱ) 1Fギャラリー
     水戸市水府町1502
テーマ:「聞いてみよう! 放射線が人間の体に及ぼす影響」
ゲスト:田内広さん(茨城大学教授)
料金 :600円(飲み物、会場代)
申込み:要
定員:25名(小さいお子様連れの参加も可能です)

申込方法:cafesci_mito(アットマーク)excite.co.jpまでメールにて、
お名前と連絡先(メールアドレス)を明記の上、お申し込み下さい

主催 :サイエンスカフェ水戸(尾林彩乃)
共催 :Cafe&Gallery Gurunpa(ぐるんぱ)


今回のサイエンスカフェは、福島第一原子力発電所の事故以降、
茨城県を中心に各地で放射能・放射線について講演されている
田内広さん(茨城大学理学部教授)をお迎えします。

田内さんの専門は、放射線によって遺伝子が損傷したときに働く、
遺伝子修復のしくみの解明です。

では、事故によって環境中に放出された放射性物質は、
私たちにどのような影響をおよぼすのでしょうか?
その時、体の中では何がどうなるのでしょうか?

これまでに田内さんのお話をお聞きになった方もいらっしゃるかと思いますが、
その時に疑問に思ったこと、聞けなかったことなども含め、
たくさんの質問を受けながら、サイエンスカフェを進めてゆきます。

みまさまのご参加をお待ちしております。
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# by cafesci_mito | 2012-02-18 16:16 | 第2回 放射線と人間の体
5/13(金)、無事に、サイエンスカフェ水戸、別企画、 「『もっとわかる放射能・放射線』を読もう」を行うことができました。

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(開始前に撮影したものです)

当日会場には20名(女性18名、男性2名)のみなさまが集まりました。お子さんも赤ちゃんから3歳くらいまで、全部で7名ほど。みなさまには、私の方から 「もっとわかる放射能・放射線」のテキストをお渡ししました。

はじめに、東北大の長神さんのグループが作られたこちらのポスター(pdf)をもとに、ごくごく簡単に放射能(または放射性物質)と放射線のお話をさせていただいた後、すぐに、水戸市、茨城県、そして周辺地域との比較などに移らせていただきました。固定局のデータだけでなく、県が全市町村で測定したもの、そして、2日前から測定され始め公開された、水戸市の小学校のデータも見ていただきました。

会場のみなさんの半分くらいが、ネット等でこのような情報を得ていらっしゃったようですが、残りの半分くらいはご存知なかったようです。

と、このあたりからすぐに、切れ目なく質問の連続となりました。こちらも必死にお答えしていたので、うろ覚えのところもあるかもしれませんが、アフターカフェで出たものも含め

-雨については今どんな状況で、どうしたら良いのか?
-学校給食のことが気になる
-これまで野菜からいくつか基準値以上のものが検出されているが、今後何に注意したらよいか?
-放射性ヨウ素、放射性セシウムだけでなく、他の元素はどうなのか?
-母乳に出たことがあったが、どうとらえてよいのかわからない
-マスクをすることは、どれだけ効果があるのか?
-体内に取り込んだものを出すような薬や、他の予防手段はないのか?
-学校は測定開始されたが、幼稚園や保育園では予定がない。どういうふうに働きかけたらよいのか?

などなど、このような内容でした。その都度、テキストを見ていただいたり、あれば私の方で用意した資料で、現在出ているデータがどのくらいかお伝えしてゆきました。が、はっきり答えられなかったものもあったのも事実です。申し訳ありません。

多数あった質問や意見の中でも、知らなくて答えに困り、かつ、大事だと思ったのは、1999年に起きた東海村JCO臨界事故の時との比較でした。参加者のみなさんの中には、あの時に屋内退避を経験された方も数名いらっしゃいました。あの時に被害を与えたり漏れ出した放射線や核種は何で、周辺各地では何Sv(またはGy)の放射線量が測定されたのか? その時と今回との比較を水戸の方は欲していて、参考にしたいと思っていらしゃることがわかりました。今後の課題です。

そのようなわけで、上記のように、予想どおりというべきか、放射能について科学的に説明するというよりは、生活してゆく上で何に気をつけたら良いのか、個人(や家庭)の行動だけでなく、学校など社会に働きかける時にどういうことが問題になるのか、何ならできそうなのか、というような、お悩み相談的なものがほとんどでした。そんな話が気楽に(でもマジメに)できたのも、私が前に立ったからなのではないかと思いました。

実際、気付けばうろちょろする子供を追って席からいなくなってる方、それから、子供をだっこしてあやしながら質問される方、幼稚園お迎えがあって早退した方など、無理ない雰囲気で話ができたのではないかと思います。

今回、「テキストを読もう」とタイトルをつけましたが、実際に読み上げることは少なく、CoSTEPの著者のみなさんには申し訳なかったのですが…。参加者のみなさんが帰宅された後、何かの時にぱらぱらめくってみてもらえるようアナウンスさせていただきました。是非、そういうふうに役立てていただけたらと思います。

はっきり言って、専門家のみなさんより知識の量などかなり少なく、イベント準備(告知、受付、連絡調整等)にも時間を取られ、一人でやることの大変さを改めて感じました。

しかし、少人数、対話重視、参加者に主婦多数、水戸(茨城)ローカル情報中心ということで、良かった点もあったのではないかと思っているところです。

今後、同じようなニーズがあればさらに勉強して出てゆくことも考えたいですし、もちろん、専門家の先生をお呼びする形も行いたいです。

最後に。このような急な企画にも興味を示してくださり、会場をご提供いただくだけでなく、カフェ常連のみなさんにもアナウンスしていただいた、カフェぐるんぱのオーナーご夫妻に感謝いたします。ありがとうございました。

それから。参加費から飲み物代、会場費、テキスト代を差し引いた残りの1650円を、ハチバス基金に寄付させていただきます。みなさま、ありがとうございました。
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# by cafesci_mito | 2011-05-15 22:33 | 放射能・放射線
○コミュニケーターと「もっとわかる放射能・放射線」を読もう

日時 :2011年5月13日(金) 10:30~12:00
場所 :Cafe&Gallery Gurunpa(ぐるんぱ)
    水戸市水府町1502
テーマ:「コミュニケーターと『もっとわかる放射能・放射線』を読もう」
ファシリテーター:尾林彩乃(サイエンスカフェ水戸発起人、科学技術コミュニケーター)
料金 :600円(飲み物、資料代)
申込み:要
定員:20名
申込方法:cafesci_mito(アットマーク)excite.co.jpまでメールにて、お名前と連絡先(メールアドレス)を明記の上、お申し込み下さい

※5/12、定員に達しましたのでお申し込みを締め切りました。ありがとうございました。

詳しくは、こちら
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# by cafesci_mito | 2011-05-13 10:30 | 放射能・放射線

別企画を思い立ったわけ

テキストの著者チームのお一人でもある、北海道大学CoSTEPの杉山先生のブログで、こちらのサイエンスカフェが紹介されました。
http://hos.sci.hokudai.ac.jp/mutter/2011/05/post-449.html


一味違うタイプ(でもないかもしれないけど)なイベントであるゆえに、「なんでそういうことをやろうと思ったのか?」という疑問があるでしょうから、お答えしたいと思います。

告知のブログにも書きましたとおり、当初は専門家の方をお呼びしたいと考えておりました。

しかし、こちら茨城県も被災地です。沿岸部は津波の被害があり、内陸部においても建物の倒壊や液状化現象など、普通に生活はできつつあっても、やはり、地震のつめ跡はいたるところに残っております。

また、報道のとおり、原子力発電所の事故のため、茨城県内にも放射性物質が降下しました。空間の放射線量は福島県に比べて低いものの、今現在大きな問題となっていることは、農作物や水産物へ放射性物質が付着したことでしょう。空間も、食品もできるだけ多くのものについて調査された上で、そのデータが公開されることが専門家の急務です。

そのような専門家を抱える大学ですが、大学自体も大きな被害を受けました。キャンパスの建物が使えなくなったところもありましたし、そのため、入学式や講義そのものも延期され、最近になってようやく開始されたような状況です。

これらの話が耳に入るにつれ、すぐにでも話をお聞きしたい放射線関係について、専門家の方を探し、通常業務や被害調査等の合間をぬって日程調整をするのは、時間がかかるのではないかと思われました。

そう悩んでいた時に、この、CoSTEPの「もっとわかる放射能・放射線」の出版がありました。

家で早速印刷していた時に、

「専門家抜きで、私と一緒に、CoSTEPの『もっとわかる放射能・放射線』を読む、みたいなカフェイベントをしたとしたら、どうなんだろう? 私自身は専門家じゃないけど、本があれば、少なくともそこに書いてあるものについては答えられるし」

と思いつき、早速、発起人の仲間やtwitterで提案しました。

ゲストが専門家であるのに越したことはありません。しかし、話す相手が私(みなさんと同じ母親で主婦)であるということで、もっと参加の敷居を下げることになる気がします。

さらに、このような今現在関心が高い問題については、何ヶ月もかけて企画を練るのではなく、もっと身軽なものが求められる気がします。ならば、私(だけ)が動くしかありません。

実際、難しくやるつもりはこれっぽっちもありません。

ただし、ただの、

「怖いよねー」
「何を信じたらいいかわかんないよねー」

みたいな、井戸端会議にはしたくないのです。いや、多分、みなさんただの世間話じゃないものを求めていると思いますが、その機会がないのではないでしょうか?

ちなみに、テキスト内には水戸の放射線量のグラフが引用されております。なぜだかはわかりませんが、そのあたりも、参加者でネタにしながら、考えてゆきたいですね。

さらに、インターネットなどで細かな情報が得られない方へも、私が集めた範囲で地元のことや、どんなことが調べられているかについて、お伝えできればと思っております。
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# by cafesci_mito | 2011-05-09 09:33 | 放射能・放射線